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男性育休体験談*5つのメリット「夫が1年半の育休を取りました」

フリーランス妻が実感した夫が育休を取得するメリット5つ 男性育休

「旦那さんが家事育児をしてくれたら助かる!」
「でも育休中の旦那さんにイライラしたって話も聞くし…」

賛否両論ある「男性育休」ですが、取得者自体が少ない現在。

「リアルな体験談が聞きたい」と思っても、生の声を聞く機会は少ないと思います。

わがやの夫は育休を約10か月取得。
その後延長し、結果的には約1年6か月、育休ライフを過ごしました。
結果的に妻として「人生においてこの期間があってよかった」と実感しています。

ちなみに妻である筆者は、フリーランスのライターを生業としています。夫が育休を取得するきっかけとなった第2子の出産に伴い2か月の産後休業を取得後、復帰しました。
しかし、時はコロナ禍(出産は2021年5月です)。開店休業状態が長く続き、実質的には夫婦2人とも育休を取得している状況でした。

そんな私たちですが、この記事では、
妻の目線から、夫に育休を取ってもらって良かったことをお伝えします。

実際に感じたメリットは5つ

順にご紹介していきますので、男性の育休取得について悩んでいる方の参考になれば幸いです。

男性育休メリット① 里帰りせず、夫婦で協力できる

かわいいと同時に「産まれたばかりのひとつの命を育てる」ことで精神的な負担が重くのしかかってくる新生児期。第一子となれば、そのプレッシャーは相当です。

加えて昼夜問わずの授乳やミルク。リズムができればいいですが、それまではうまく授乳ができなかったり夜中に頻繁に起こされたり、身体的にもハードな毎日が続きます。

里帰り出産をすれば、そんな妻の大変な日々を夫が知るすべはありません

この時期を一緒に過ごすことで、夫も「赤ちゃんを迎え入れたこと」をしっかりと受け止め、協力してお世話や家事をすることで、「一緒に育てていく」と改めて実感できるのではないでしょうか。

わがやでは床上げまでの産後約1か月、料理、洗濯、掃除などほとんどの家事を夫がやってくれました。助かったのはもちろん、何より身体的にも精神的にも大変なこの時期に協力し合えたことで、夫が子育てにおいても“頼れる存在”になったと実感しています。

また、実家ではなく慣れ親しんだ自宅でお世話に専念できたことも良かったです。

男性育休メリット② 離乳食3回食ごろの頼れるサポーターに

大手術並みの出産を終え、満身創痍な状態で迎える昼夜問わずの3時間おきの授乳…。
産後ママをサポートする存在は必須!というのは分かりきったことですが、私にとっては生後9か月ごろ、手づかみ食べも始まる「離乳食3回食」もまた、サポートがあったら嬉しいと感じる時期でした。

1日6食のハードスケジュール

家族の食事に加えて離乳食も作らなければならないため、料理の負担は増加

3回食ともなれば、みんなと同じような献立で食べられるようにはなります。しかし、あくまで同じ「ような・・・」もの。まだまだ別物です。
簡単に作れるようにと取り分け調理が推奨されていますが、赤ちゃん用に細かく切ったり鍋を変えたり、味付けを変えたりが必要。手間はかかるし洗いものは増えるし…。もう、1日6食を作っているような気分です。

本当に、声をボリューム最大にして言いたいのです…

「フリージング食材を組み合わせるだけでも
 完成していた2回食と3回食は
 明らかに次元が違う!」
 と!!

3回食になって夫から「離乳食って簡単でしょ?」と言われた時の衝撃たるや。この苦労は実際に作っている本人しか分かりません…

完成してホッと一息…ではない

めでたく完成し「いただきます!」

しかし母はまだ、のんびりしてはいられません。。。

手づかみ食べに興味津々のわが子…。
覚えたばかりの「お・ち・た~」という言葉をのたまいながら、
細切りピーマンを床に落とします
そして満面の笑み(ニコッ!)。
これまた覚えたばかりの“たっち”突然・・披露すべく、
ドヤ顔でイスから立ち上がろうとするわが子…。
なだめて座らせ、ご機嫌に召し上がられていたかと思いきや
突然泣き出し、エプロンを豪快に

ポーーーーン!

まるで神々の遊びのような、わが子の自由なふるまいの数々。こうなると母はほぼ毎食、落ち着いて食べてはいられません。
ささいなことですが、ボディブローのように効いてくるこのストレス…

夫との家事育児分担で乗り切ろう

母を救ったのは、育休取得中の夫との家事育児の分担
食事にまつわる家事育児を協力することで、毎日のごはんタイムを気楽に楽しめるようになりました。

お世話に慣れたころに立ちはだかる「離乳食3回食」の壁。
子育てにおいて見落とされがちなサポート必要ポイントではないかと思います。

男性育休メリット③ 家族旅行が思いのまま

高値&混雑期を避けられる

夫の仕事の都合に左右されないから、GWやお盆などの大型連休を避けてプランを組み立てられます。そのため飛行機代やレンタカー代、宿泊代などを安く抑えられる可能性が。閑散期を狙えば旅行客も少ないことも多く、観光スポットが空いているというメリットも期待できます。

また旅先のリサーチ中に「泊まってみたい!」と心惹かれた人気旅館や予約の取れないホテルなどが見つかったら、お目当てのホテルの「空室」日程に合わせてリスケすることも可能。本当に自由にプランニングできます。

長期の家族旅行も可能

私たちは第二子のハーフバースデー記念沖縄へ行きました。

期間は10泊11日。夫が育休を取得していなかったら実現が難しい日数です。
せっかくなので、“沖縄に暮らすような旅”を満喫してきました。

貴重な赤ちゃん期に素敵な写真もたくさん!

家族のいい思い出になりますよ。

男性育休メリット④ 保育料が安くなる

私たちのケースを計算したところ、育休を取得しなかった場合より9万円安くなりました。

保育料はどうやって決まる?

保育料は、住民税の金額によって決まります。
※厳密には住民税のうち「市町村民税、特別区民税」の「所得割額」

つまり所得割額が少ないほど、保育料は少ないということです。

育休を取得した翌年または翌々年の住民税は基本的に減少します。このため、育休を取得しなかった場合より保育料が安くなる可能性があります。

住民税については以下の記事にまとめています。

ちなみに保育料は、毎年6月に改訂される住民税(所得割額)が「◎◎円~◎◎円の世帯は▲▲円」のように段階的に設定されており、毎年9月に料金が改訂・決定。その金額が1年間、適用されます。

どれくらいの期間、安くなるの?

例えば夫婦のいずれもが3月末までに育休を終えて復職・復帰し、4月入園で保育園または認定こども園を利用した場合。

入園から半年が経過した9月から1年間の保育料が、育休を取得しなかった場合より安くなる可能性があります。

具体例 ~わがやの場合~

実際に、私たちが居住する市区町村の「利用者負担額」に基づき、保育料を調べてみました。

  • 第2子…2020年5月生まれ
  • 夫…2020年5月末から育休取得 ※訳あって延長しています
  • 私…産後休業取得後、復帰(しかしコロナの影響で開店休業状態…)

《2021年4月から入園した場合:0歳児クラス》

2021年4月~8月までの保育料=17800円/月(2019年の総課税所得が実質要因)
2021年9月~2022年8月までの保育料=10200円/月(2020年の総課税所得が実質要因)

※2021年6月~1年間の住民税は、2020年6月~1年間の住民税のおよそ1/3でした。

その差額は1年間で、

(①-②)×12
=(17800-10200)×12
90,000円

わがやは一度は保育園への4月入園が決まったものの、さまざまな事情が重なり、保育園の利用が困難に。
夫の育休を延長したのですが、順調にいっていれば、育休を取らなかった場合と比べて9万円、保育料が安くなる予定でした。

第1子なら30万円も安く!

ちなみにこれが第1子だった場合は金額が変更。
①=35600円、②=10300円だったので、
1年間で

=(35600-10300)×12
303,600円

差額は30万円以上!
これは大きいですね。

育休期間が年をまたいでいる場合は、もう1年間、保育料が安くなる可能性もあります。

保育料は「所得割額が◎◎円~◎◎円の世帯は▲▲円」の部分がお住いの市区町村によって異なるので、利用を考えている場合は「利用者負担額」の内容をチェックしてみるといいかもしれません。

男性育休メリット⑤ 家族の今後の生き方を考え、行動できる

妊娠・出産するまでは、仕事で忙しい毎日を送っている人がほとんどだと思います。夫婦で今後の人生を考えたり、じっくり話したりする時間を持つことは難しいのではないでしょうか。

育休は、そんな時間をとるのにぴったりな期間だと思います。
走り続けてきた人生を立ち止まって振り返り、“家族で叶えたい未来”はもちろん、“今後の夫婦の人生”についてゆっくり考える期間。人生の小休止。

赤ちゃんを迎えて新しい家族がはじまる時なので、「人生の棚卸し」をするのに最適のタイミングだと思います。「これからも、これまでと同じ生き方でいいのだろうか」と。

育休が終わって夫婦ともに復職・復帰すれば、毎日の仕事に子育てが加わり、さらに多忙な毎日が始まります。
将来について考える時間を持つことはより困難になるでしょう。

そうなる前に、「今のままの働き方でいいのだろうか」「これからの人生でやりたいことはなんだろうか」などなど…。転職・起業を検討してみるのもいいかもしれません。いろいろなことを夫婦で話し合い、時間が許すのならば、行動にまで移せるとベストだと思います。

まとめ

この記事では妻の目線で、夫に育休を取ってもらって感じた5つのメリットを紹介しました。

夫の育休で感じた5つのメリット

① 里帰り出産をせず夫婦で協力できる
② 離乳食3回食期の頼れるサポーターに
③ 家族旅行が思いのまま
④ 保育料が安くなる可能性がある
⑤ 家族の今後の生き方を考え行動できる

男性の育休取得について、悩んでいる方の参考になれば幸いです。

加えて男性育休を考える時、避けて通れないのが「お金」
育児休業給付金のリアルについてもまとめていますので、よければこちらの記事もどうぞ。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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