この記事では、「フリーランスのライターとして活動していく!」と決めたあなたに、
をお伝えします。
フリーランスのライター歴15年の筆者が、これまでの知識と実体験をもとに解説します!!
ちなみに屋号は「決めた方がベスト」、名刺は「気に入るデザインで作成してネットで注文」がおすすめです。※理由は後述します
本記事の前半ではこの「屋号」や「名刺」も含め、ライターを名乗る前に済ませておきたいこと・決めておきたいことをまとめます(具体的には3ステップで完了します)
後半ではライターの必須アイテムに加え、あると便利なアイテムも紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
ライターを名乗るまでの3ステップ。屋号を決めて名刺を作ろう!
以下の順に、必要な決めごとや手続きを済ませていきましょう。
- 屋号を決める
- 開業届を出す
- 名刺を作る
ひとつずつ見ていきます。
1.屋号を決める
「屋号」とは…
現代では屋号(又は雅号)は、個人事業者が使用する仕事上の名前や店名、事務所名のことを指す。
屋号(ウィキペディア)
私は「誰か雇うこともないし、何となく気恥ずかしい」という理由から、独立当初、屋号は決めませんでした。
開業届への記載も必須ではなかったため、「無理に決めなくてもいっか」と…
しかし今まで15年間、ライターとして活動する中で、
「最初に決めておけばよかった」と感じることが何度かありました。
というのも思いのほか、屋号の記載を求められるケースがあったから。
最近では保育園の入園申込みで必要になる「就労証明書」に「屋号」を記入する欄がありました。
こういう時、私は旧姓でライターとして活動しているため、旧姓の氏名を屋号代わりに書いているのですが、そこはかとなく漂う違和感…笑
書類は問題なく受理されているので不都合はないのですが、屋号を求められる度
“何だかモヤッ”
とする私。こんなことなら『しっかり屋号を考えて、名付けておけば良かった』と感じているのです。
みなさんはぜひ、すてきな屋号をつけてライターデビューしてくださいね。
2.開業届を出す
お次はひとつ手続きを。
「開業届(個人事業の開業・廃業等届出書)」を提出しましょう。
「開業届」は出さなくてもライターを名乗ることはできますが、こういった手続きを踏むことで、自分の身が引き締まります。
私の場合、「もう後には引けない」と改めて覚悟ができた記憶があります
私は知人に税理士がいたため、その方に書き方を教えてもらいつつ提出までお願いできましたが、現在は「開業freee」という便利なサービスがあります。
項目を埋めていくだけで書類を完成できるほか、聞きなれない難しい単語については解説もあり。
理解を深めながら書類作成ができそうです。
提出方法は
- web(要マイナンバーカード)
- 税務署へ直接
- 郵送
から選ぶことができ、直接や郵送ならどこの税務署が提出先になるのかも教えてくれます。
思い起こせば
「ここは何て書けばいいの?」
「これってどういう意味?」
など、私は書類を前にわからないことが盛りだくさんで、たくさん質問していました。
「開業freee」は無料で使えるので、ひとりで書類を作成するのが不安な方は利用するといいかもしれません。
青色申告をするための申請書も同時提出しておこう
後々のことを考えると、開業届と同時に「所得税の青色申告承認申請書」も提出しておくとベター。
「ライターの確定申告は金銭メリット大の青色申告でいこう」の記事で詳しく説明していますが、ライターとして原稿を書いて収入を得ていくなら、青色申告をすることで戻ってくる所得税(源泉徴収税)の増額が期待できます。
また「今年分から青色申告にしたい」と思い立っても、申請書の提出時期によっては翌年分からしか青色申告にできないということが起こり得ますが、開業届と一緒に提出しておけば、こうした事態を回避できます。
私自身、
青色申告は難しいって聞くし、何の知識もない自分にできるかな…?
と半信半疑でしたが、無事に青色申告でき、還付金(先払いしていた税金※源泉徴収税)もゲット。
「開業届と一緒に提出しておいて良かった!」と実感しました。
なお「freee開業」のサービスでは、この「所得税の青色申告承認申請書」の書類作成・提出もできます。
フリーランスのライターになるための手続きは「開業freee」を利用することで、スムーズに進められる印象です。
3.名刺を作る
いよいよ最後のステップ。
売り込みする時、取材をする時などに必要になる「名刺」を作りましょう。
私はデザイナーの友人とやり取りしてデザインを決めていきました。
友人にはデータ作成までを依頼。印刷は名刺印刷専門の「YMcard」に依頼しました。
いろんな紙質が用意されており、無料サンプルもあったので実際に取り寄せ。
角度を変えるとキラキラ光る「ポップセット」という用紙で作りました。
ちょっとしたこだわりが実を結び、クライアントや取材相手に「おやっ?」と気付いてもらえ、会話の糸口になったことがあります。
名刺は「はじめまして」のごあいさつ。
第一印象を左右する大切な場面に使うものです。
どこかに目を引くポイントを作っておくと、印象づけに効果を発揮してくれるでしょう。
また自分なりの想いを込めたり、デザインにこだわったりすることで、あなたにとっても大切なツールになるはずです。
私は「どんなライターでありたいか」をデザインに込めています。名刺を見るたび、自分なりの“信念”に立ち返ることができています
ライターの必須アイテム・あると便利なアイテムはコレ!
続いては、ライターの「お仕事道具」。
マストなものから順に紹介します。
マストアイテムはこの3つ
メールアドレス
クライアントや取材相手とのやり取りに使用します。
私は独立当初プロバイダメール(※)を利用していましたが、インターネットの契約先を変更したときに不便を感じ、Gmailに変更しました。
@niftyなど、インターネットプロバイダーを契約した時に付与されるメールアドレス
Gmailはフリーメールのため不安はありましたが、先輩ライターやデザイナーの友人に利用者がいたことが後押しに。
変えてだいぶ経ちますが、Gmailだったことで不便を感じたことは一度もありません。
むしろインターネットの契約先に縛られることがないため、個人的にはメリットしかない気も?
パソコン
WordやExcel、Googleドキュメントなどを使った原稿書きのほか
- ネットにつなげて取材や原稿執筆のための調べものをする
- zoomやskypeを使ってオンライン取材を行う
などに使います。
スマートフォン
クライアントや取材相手との電話のほか
- 取材先で得た情報をビジュアルとして残しておきたいときにカメラとして
- Gmailのチェック
- クライアントとLINEアプリでやり取り
などに使います。
「これって必要?」ライター必携度を星3つで評定!
お次は「これっているかな?」と少々、悩んでしまうものについて。
ライター歴15年の経験から、
いらない(☆☆☆)→ 必携!(★★★)
の星3つで評定していきます。
プリンターは?
★★☆
原稿執筆のための資料が提供されているとき、パソコンのモニターを2台同時に使えるようにしてあれば不便はないと思います。
しかしモニターが1台だった場合、そこで原稿を書きながら資料も見ながら…は非効率。
資料はプリントアウトして手元に置き、パソコンは原稿書きや調べものに使えるようにしておく方がスムーズです。
また取材に備えて下調べした資料や「取材で聞くことリスト」をプリントアウトして持参したりも。
何かと重宝するので、用意しておくとベターです。
ICレコーダーは?
★★★(インタビューライター)
☆☆☆(それ以外)
1時間以上のインタビュー取材を行うライターなら必須!
「記録している」という安心感のおかげで、取材相手との会話に集中できます。
話の流れによっては、予期せずより切り込んだ質問がひらめくことも。
また真剣に向き合おうとする姿勢そのものが、取材相手に好印象を与えるでしょう。
初対面がほとんどになるため、できるだけ心を開いて話してもらえるよう配慮することは大切。インタビュー中、質問してはメモを取って…を繰り返してばかりでは、その人ならではの深い話は聞き出せないのでは?と思います。
FAXは?
★★☆(店舗取材・旅ライター)
☆☆☆(それ以外)
クライアントとの原稿チェック等のやり取りはメールで行うことが多いため、基本的には必要なし。
しかし店舗取材・店舗紹介原稿の場合は内容に間違いがないかお店側に確認してもらうことが必要になり、このやり取りのためにFAXが必要になることがあります。
店舗取材を行うライターや旅ライターを目指すのであれば、必須となる可能性が高いでしょう。
仕事部屋は?
★☆☆
リビングでもダイニングでも、スタバでもマックでも!
基本的にパソコンさえあれば原稿を書けるのがライター。
専用の仕事部屋は必須ではありませんが、あれば「書こう!」と思ったときにすぐ仕事に取り掛かれるメリットはあります。
ちなみに私はかつて専用の部屋・専用のスペースを作っていましたが、現在は専用の場所を設けてはいません。
お住まいの部屋数や、どんな場所で仕事をしたいかによって、臨機応変に決めるのがベストでしょう。
専用口座は?
☆☆☆
報酬の振込先として専用口座を開設する人もいますが、私は開設せず、それまで給与振込先にしていた口座を利用。私用で使うお金もそこから引き出しています。
確定申告で不便だったことはなく、専用口座がなくて困ったことはありません。
口座上に収入と経費のやり取りだけが記録されるようにできればわかりやすい気がしますが、クレジット支払いがあったり、確定申告時に光熱費を家事按分していたりすると、スパッと公私をわけることは難しいもの。
特に必要ない気がしています。
実は便利なあるとイイもの
最後に準備しておくと意外と重宝するものを挙げておきます。
通話料のオトクなスマホ
クライアントとのやり取りや取材依頼など、電話を使う機会は割とあります。
電話取材をする場合は長時間の通話になることも。
スマホは基本料金に加えて通話料でも納得のできるものを選んでおくのがおすすめです。
持ち運びしやすいノートPC
仕事場を限定されずノマドワークができるライターだからこそ、パソコンは持ち運びに便利なタイプを選ぶのがベター。
具体的には以下のようなパソコンがおすすめです。
持ち運ぶことを考えると仕事用バッグにすっぽり入り、軽いことが一番!
大切なデータを守るため、衝撃への強さも不可欠です。
加えて稼働時間の長さもポイント。バッテリーを持ち歩くのは荷物になるため、個人的には長時間使えるものがおすすめです。
必要なものは多くない。屋号を決めて名刺を作り、ぜひライターデビューを!
この記事では、ライターを名乗る前に済ませておきたい準備や必要なものについて、ライター歴15年の実務経験をもとにご紹介しました。
✔ 済ませておきたい準備
1.屋号を決める
2.開業届を出す
3.名刺を作る
✔ 必要なもの
・メールアドレス
・パソコン
→持ち運びしやすいノートPCだとなお良し
・スマートフォン
→通話料がオトクだとなお良し
・(インタビューライターなら)ICレコーダー
・(店舗取材・旅ライターなら)FAX
✔ あるといいもの
・プリンター
「ライターとして独立する!」と考えているみなさんの参考になればうれしいです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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