政府の副業解禁の動きや新型コロナの影響により、クラウドソーシングを利用して働く人が増えつつある近年。同サービスををきっかけにWebライターを始めた人は多いのではないでしょうか。
未経験でもライターの仕事を受注できるのは、クラウドソーシングの大きな魅力。一方で「低単価すぎてやる気になれない」などの悩みを抱えている人は少なくありません。
この記事では取材やインタビューライターとして15年の経験を持つ筆者が、実体験をもとに、クラウドソーシングから離れてライターの仕事を探す4つの方法をご紹介します。
未経験から脱出し、晴れて「駆け出しライター(経験者)」となれば、挑戦できる案件は一気に広がります。
仕事を獲得しやすい方法から順にご紹介していきますので、ぜひご参考ください。
① お住まいのエリア発行の「フリーペーパー」をチェックする
筆者の体感的に、最も受注につながりやすいのがこのケース。エリアが限定されるため、外部ライターとしての採用や取材案件の獲得がしやすいです。
私がよくチェックするのは、駅構内のラック、飲食店や歯科医院・美容院などに置かれているDMなど。エリア情報を中心にまとめたフリーペーパーやタブロイド紙などが手に入ります。
自宅にポスティングされるフリー紙も、気になるものがあればぜひ候補に。
いずれも募集がある場合は「本誌内に掲載されていることが多い」というのが筆者の印象ですが、見当たらなければ出版元のサイトにもアクセスを。「会社概要」「採用情報」あたりでライターを募集している場合があります。
筆者はこの方法で、地元密着フリーマガジンでの取材ライターの仕事を獲得しました。店舗取材から旅取材、さらには著名な映画監督さんのインタビューにまで発展!貴重な経験をさせていただきました。
② お住まいのエリアの「編集プロダクション」を探す
出版物の編集・取材・制作などを代行する会社のこと。通称「編プロ」。
筆者も編プロ経由でいろいろなお仕事をいただいてきましたが、特に旅行情報誌は、ご当地の編プロさんが編集・取材を担っているケースが多い印象です。
出版元のように名前を知られていることは少ないものの、編集制作の分野において無くてはならない存在である編プロ。筆者はライターの知り合いやカメラマンから紹介されることが多いですが、つまりそれは「人手を増やしたい」と考えている編プロが多いということ。
自ら売り込みにいったこともありますが、やはりライターとして仕事をいただける確率が高かったです。
探し方はカンタン。インターネットで「編プロ 東京」など、希望のエリアを一緒に入力して検索するだけ。編プロさんであれば、主要取引先や制作物の実例などをホームページにアップしているはずなので、内容を確認しつつ、ライターの募集をしていないかチェックしてみましょう。
③ 気になった雑誌の「目次ページや巻末」をチェックする
お次は書店に出かけてみましょう。
気になる雑誌を見つけたら、目次ページや巻末をチェック。その雑誌を出版している会社の名前や、編集・取材を担っている「編集プロダクション」の名前が記載されているはずです。
そこに「ライター募集中」の記載があることも稀にはありますが、基本的には出版元・制作元のウェブサイトへアクセスを。外部ライターや業務委託ライターを募集していることがあります。
④ 好きな雑誌やウェブサイトの「採用情報」をチェックする
こちらは難易度最高レベル!
自分の好きな媒体で執筆することは、ライターなら誰もが一度は夢見ることだと思います。
何はともあれ行動あるのみ。あなたの好きな雑誌やお気に入りのウェブサイトを発行・制作している会社のホームページへアクセスし、「採用情報」をチェックしてみましょう。
人気の媒体であればあるほど、ライター募集をしていることは稀だと思います。運よく募集があっても、狭き門である可能性が高いでしょう。
しかし、チャンスをものにするためにアンテナを立てておくことは肝心です。もし応募して採用されなかったとしても、「次こそは!」とライター業を続けるモチベーションにつながるはずです。
補足:4つの方法すべてに共通すること
調べたときには募集がなくても、後日、ライター募集がパッと出てくることがあります。
気になった会社のウェブサイトはブックマークなどに入れておき、折を見てチェックしましょう。
また募集はなくとも強い気持ちや思い入れがあるなら、メールなどで一度コンタクトを取ってみるのも一案。あなたの熱意で仕事につながる可能性が、ないとは言い切れません。
フリーランスにとって「行動力」は、仕事を獲得し続けるためにも持っていて損はないスキル。存分に生かしながら、チャンスをモノにしていきましょう。
番外編:Twitterで「#ライター募集」と検索する
Twitterなら、検索でダイレクトにライター案件を探せます。自分では見つけられなかった気になる案件に出合えることも。掘り出しものに巡り合える可能性も秘めているため、Twitterを使って情報収集・案件応募してみる価値は大アリです。
筆者も見つけた案件で興味深い!と思ったものは「#ライター募集」とハッシュタグを付けてシェアしています。
こんな感じ※すでに応募期限は過ぎています!
まとめ
この記事では、クラウドソーシングから離れてライター案件を探す4つの方法(+番外編)をご紹介しました。
クラウドソーシングサイトなどである程度、経験を積んだライターさんであれば、いずれも試してみる価値のある方法です。
まずは身近なところからアタックし、お住まいのエリアで“自分ネットワーク”を築いてみてはいかがでしょうか。やりがいや時には報酬面など、クラウドソーシングでは得られなかった“何か”が見つかるかもしれません。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
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